作品レビュー
久々にずっしりと重たい気持ちになる映画でした。原作は沼田まほかるの「ユリゴコロ」。原作と映画ではちょっと内容や感じ方が異なりましたが、この映画はこれで良かったと思います。
突然婚約者(清野菜名)が失踪し、困惑する亮介(松坂桃李)は、実家で「ユリゴコロ」と題された一冊のノートを見つけ読み耽る。そこに綴られていたのは、人を殺めることでしか「生」を感じることが出来ない美紗子(吉高由里子)の手記だった―――。
映画は現在の亮介と過去の美紗子の映像が切り替わりながら進行します。
前半はかなりグロいシーンもあり、「血」が苦手な私は途中離脱も考えましたが、吉高由里子のサイコパス感満載の表情に魅せられて離脱し損ないました。けど、それで良かった。美紗子(吉高由里子)のパートナーとなる松山ケンイチの儚い演技が素晴らしく、中盤からは血なまぐさい映像も減っていきます。そして、序盤から何となく「おや?」な雰囲気を醸し出していた松坂桃李が、徐々に狂気に満ちてきます。松坂桃李は「パーフェクトワールド」で見せた好青年、「MOZU」で見せた殺人マシーン、「ゆとりですがなにか」で見せた3枚目など、本当に色んな役をこなせますが、今回の彼もとても良かったです。
「殺し」や「グロ」が全面的に押し出された暗~い映画で、共感も感情移入も出来ないはずなのに、終盤の切なさには涙ボロボロでした。ただのミステリー映画ではなく、「家族」、「血のつながり」、「生きる意味」なんかを考えさせられる名作だと思います。
ユリゴコロ
サイコパスの殺人記録がとても恐ろしい。しかしだんだんと人の心を持ち始め、家族愛に変わるのが不思議にせつなく悲しい。登場人物は少ないものの、吉高由里子、松坂桃李、松山ケンイチすべての演技が素晴らしいと思う。伏線も多く面白い。 pic.twitter.com/jA3Dys0JgD
— zone (@fRtswC2ns2IgXM0) 2019年5月5日
#ユリゴコロ
原作未読で観た
冒頭からぶっ飛ばして狂ってる
リスカのシーンがしんどい
後半は愛して愛されて、罪に追われる
吉高由里子ってこんなに美しかったっけ?と改めて知る
松坂桃李くんまたひと皮剥けたね
佐津川愛美も良かった
ツッコミどころはありつつも見応え充分
原作が読みたい pic.twitter.com/R7CuQVpo7F— だーすかおる@ (@dasu_kao_ru) 2017年9月26日
『ユリゴコロ』
結構ハードな展開やけどミステリーとしても割と面白かったし、支えられてたはずの拠り所がカタチを変え彼女にとって最も痛いものに変わる。避ける事のできない業と報いが苦しい!難しい感情を表現しきる吉高由里子の凄味に持ってかれた。松坂桃李は迫真過ぎて過剰になってた気もするw pic.twitter.com/2p3slNnErD— コーディー (@_co_dy) 2018年10月31日
#ユリゴコロ
吉高由里子や松山ケンイチ、木村多江、松坂桃李や清野菜名、素晴らしい俳優人達だった中、佐津川愛美ちゃんは、やっぱり凄かった‼️#佐津川愛美
そしてこのストーリーを考えた原作者凄いですね。共感は出来ないけど、泣けるって不思議。 pic.twitter.com/iVTmZ2vkOq— たくみ (@8222711121830T) 2018年5月13日
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作品紹介
監督: 熊澤尚人
公開:2017年(日本)
上映時間:127分
ストーリー
カフェを営む亮介。ある日、男手ひとつで育ててくれた父親が余命わずかと診断され、結婚を控えていた千絵が姿を消してしまう。新しい家族を作ろうとしていた矢先の出来事を受けとめ切れない亮介は、実家で「ユリゴコロ」と書かれた1冊のノートとめぐりあう。
https://video.unext.jp/title/SID0033671より引用
主要キャスト
- (美紗子) 吉高由里子
- (亮介) 松坂桃李
- (洋介) 松山ケンイチ
- (みつ子) 佐津川愛美
- (千絵) 清野菜名
- (美紗子:中学生) 清原果耶
- (細谷) 木村多江